父親が見た「犬鳴トンネル」

父親が高校生だった頃の話。

ダチにお寺の息子がいて

「 絶対に幽霊のでるホラースポットを教えてくれ 」

と尋ねたところ

寺の息子が
「犬鳴トンネル」の名を挙げた。

「 ここは必ずでる 」と。

だもんで、

車2台で北九州にある
犬鳴トンネルに向かった。

現地につき


いよいよ
トンネルを通ることに…


ラジオのボリュームを
最大にして通過を試みた。


幽霊は大きな音が苦手らしい…。


爆音を轟かせながら、
トンネル内に入ったところ


音楽がピタリと止まり
車も前に進まなくなってしまった

焦った親父たちは
車のアクセルを踏むも


全く前に進まない … 。


参加した者たちみんなが
動揺を隠せない中

連れの1人が車の窓から垂らしていた
手に持っていたはずの吸いかけのタバコを

得体の知れない何かに
奪われて

そのまま前に
スーーーーーーーーーーーーーーーーッと

持っていかれてしまった。


その後は何事もなく
車のエンジンはかかり

無事に帰路につく事ができたとのこと。



ただ、
その後

親父が知人から聞いた話だと、
同じように肝試しに行った奴らが

同じようにトンネル内で車が止まり

焦ってアクセルを踏み続けたところ

止まっていたはずの車が
急に発進ししてしまい

トンネルを抜けた先が
カーブだった為

崖からから落ちて死ぬケースがよくあったとのこと。


1980年代に稀代の霊能師として
人気を集めた宜保愛子さんも

ここは本当にヤバいと言った
逸話のある犬鳴トンネル


ホラーの面でも興味をそそられるが
そこにどんな歴史があったのか知りたいものだ。

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